電化でナイト・セレクトの落とし穴(2)
2016年9月4日付けのブログ「「電化でナイト・セレクト」の落とし穴」で私はこう書きました。
「基本料金が変動する(実量制になる)」
「九電の新料金メニューは、時間帯別の使用量料金とは別のところでしっかり電気代を徴収する仕組みになっていることにご注意ください。」
まあ、そうは言っても電化でナイト・セレクトの契約電力は4kWからのスタートだから、将来はともかく、近々でそうそう10kW超えは出てこないだろうと思ってました。
そしたら、このたび、基本料金が一つ上の段階に上がってしまった検針票(=契約電力が10kWを上回ってしまった検針票)を私は初めて見ました。
何と1ヶ月に388kWhしか使用していないのに、電気料金が13,102円!
しかも、基本料金が4,320円なので、電気料金の実に3分の1を基本料金が占めている!
ああ、恐ろしい。
この方は何ヶ月か前にほんの一瞬、デマンド値が10kWを超えてしまったのでしょうね。
あとは電気を使おうが使うまいが、その月から12ヶ月間は基本料金は継続されますから、以前の基本料金(1,620円)の時と比べてひと月
あたり2,700円UP!
何と年間で32,400円UP!!!!
確かにオール電化はガスボイラーや灯油ボイラーを使用するよりも光熱費が安くなります。
電気料金メニューも、オール電化の料金メニュー(電化でナイトセレクト)が、あらゆる電気料金メニューよりも安く設定されています。(注:九州電力の場合)
しかし、やり方を誤ると、とんでもなく光熱費が跳ね上がってしまうリスクがあるのが今のオール電化の料金メニュー(電化でナイト・セレクト)です。
オール電化の家には、基本料金が跳ね上がってしまうリスクを極力小さくすることが求められています。
求められているるのは「いかに電力会社から電気を買わないで済ませるか」です。
そのためには、節約に貢献できる機器の導入(=つまり「太陽光」「蓄電池」)か、電気を極力使用しないようガマンし続けるしかありません。
どちらが望ましいのか、言うまでもありませんよね。
用松 俊彦