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最近、太陽光モジュールの廃棄について聞かれることが多いです。
どこかのテレビニュースで「100万円くらいかかる」と報道されていたようで、太陽光の設置を検討される方の多くが不安材料にしているようです。

はっきり言って迷惑な話で、メガソーラーなどの産業用物件と住宅物件をごちゃまぜにして報道しているとしか思えません。メガソーラーなどの産業用物件は、確かに100万円単位の廃棄費用がかかると思います。何せ、1物件につき数百枚～数千枚といった感じで数が多いですからね。

片や、住宅用はどうでしょうか？
最近、太陽光モジュールの載せ替え案件が多く、既設モジュールを全数撤去して最新モジュールに載せ替える工事が毎月のように行われます。当然ながら工事の際にモジュールを撤去しますが、1物件あたりのモジュール撤去枚数は24枚～25枚程度です。

本日、5件分の太陽光モジュールを廃棄しました。再処理工場に送ってモジュールを細かく粉砕・裁断して再資源化にまわさねばなりません。そして物件毎に分けて産廃処理のマニフェストを発行してもらうまでやりました。

約100枚のモジュールを廃棄処分にまわしましたが、かかった経費は約25万円程度です。つまり、モジュールの廃棄そのもので1物件あたりにかかった廃棄費用は約5万円程度です。（もちろん、撤去費用や輸送費用は別途かかります。ここで言及しているのは廃棄費用についてのみです。）
撤去費用についても、普通の住宅でモジュール25枚程度であれば、20万円程度です。輸送費は一桁万円程度なので、モジュールの撤去と廃棄処分の費用は、住宅１物件あたり20万円～30万円ということになります。

ニュース報道で言っている「100万円くらいかかる」という言い方が如何に過剰な表現なのかが分かると思います。

用松　俊彦