初期投資支援スキーム
2025年度より太陽光の買取価格のルールが若干変わります。
2025年度下半期より、「初期投資支援スキーム」なるものが導入されます。
2025年度の場合、通常は15円/kWhでの買取ですが、2025年10月以降の申請分については、最初の4年間は24円/kWhで、残りの6年間は8.3円/kWhで買取ります、という内容です。
https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250321006/20250321006.html
↑(リンク)
「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2025年度以降の買取価格等と2025年度の賦課金単価を設定します」(経済産業省)
制度の趣旨は初期の買い取り金額を高くすることで、施主の導入時の与信を改善するとともに、初期投資回収のメドを付けやすくすることで、5年目の買取価格低減後に早めに自家消費に移ってもらうことを狙ったものです。
では、従来通り15円/kWhで10年間買い取ってもらうのと、最初4年間を24円で、後の6年間を8.3円で買い取ってもらう「初期投資支援スキーム」のどちらがお得なのでしょうか?それぞれ比較してみましょう。
分かりやすくするために、年間5000kWh売電している家だとして計算します。
(1)「現行スキーム(15円/kWh×10年間)」の場合
15円/kWhで10年間の買い取りの場合、15円×5000kWh=75,000円
1年目~10年まで、75,000円×10年=750,000円・・・[1]
1年間の売電金額は75,000円、10年間の合計で750,000円になります。
(2)「初期投資支援スキーム(最初4年=24円/kWh、残り6年=8.3円/kWh)」の場合
[a] 1~4年目 24円×5000kWh=120,000円、120,000円×4年=480,000円
[b] 5~10年 8.3円×5000kWh=41,500円、41,500円×6年=249,000円
[a]+[b]=480,000円+249,000円=729,000円・・・[2]
[1]と[2]を比較すると・・・
[1] 750,000円 > [2] 729,000円
ん?初期投資支援スキームって損してない?
まるで売電が24円に上がったかのように見えますけど、10年トータルで見たら、体よく買い取り金額を減らされているんじゃないの?
というわけで、2025年10月以降は、国が定めるところの「初期投資支援スキーム」に変更されますので、現在ご自宅向けの太陽光発電システム設置をご検討中の方は、「初期投資支援スキーム」よりも現行の「1kWhあたり15円×10年間」のやり方の方がお得ですので、遅くとも今年の9月までに事業認定の申請を済ませた方が良いです。
早めの申請をお勧めします。
用松 俊彦