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2015.07.26ブログ

シャープ、世界初の直流家電を年内発売

ついに発表されましたね。世界初の直流家電発売。
実際はシャープの販売店向けの展示会で実機が展示されていて、ある程度話を聞いていたので、今秋に発売になることは知っていたのですが、本日読売新聞の報道で正式にシャープが秋に発売するとの報道がなされました。

ところで、今回の直流家電(エアコン)の発売について、なぜわざわざここに書き込んでいるかと言うと、これが太陽光発電や定置用蓄電池に大いに関わってくるからです。

直流家電を導入する目的は、省電力です。
もともと住宅の系統電力は交流なので、現状では再度直流に変換しない限り、直流家電が出てもそれを使用することは出来ません。
仮に直流再変換したとしても、その再変換でさらに5%電力をロスしてしまうので、省電力のメリットが消し飛んでしまい意味がありません。

しかし、太陽光発電システムと定置用蓄電池をハイブリッドパワコンで連携させたシステム(シャープやパナソニックの蓄電池が該当します)がある場合、話が変わってきて、直流家電を導入することに意味が出てきます。

元来、太陽光発電システムで造られる電気は直流です。それをパワコンでわざわざ交流に変換して分電盤に送電しています。この直流⇒交流に変換する際に5%ほどの電力変換ロスが発生しています。

太陽光発電で発電した電力をハイブリッドパワコンで蓄電池に貯める方式の場合、直流で発電した電力(=太陽光)を直流のまま蓄電池に充電します。さらに蓄電池からの放電を直流の専用回路を通じて直接につなぐことで、直流家電の使用が可能になります。ここでは電力変換ロスは発生しないことになります。
さらに、太陽光発電由来の電力を使用するとなると、自然エネルギーなので、燃料コストは0円。

現在は太陽光発電は売電した方が得なので、蓄電池に充電する電気は夜間料金時間帯の系統電力になりますが、間もなくやってくる売電期間が終了したユーザーや、買電よりも安い売電単価のユーザーは、売電をするより自家消費にまわした方が得になりますので、太陽光発電+蓄電池+直流家電という設備の組み合わせで、電力会社からほとんど電気を買わない電力自給自足生活も夢ではなくなるわけです。

今後、新築・既築を問わず、スマートハウスやゼロエネ住宅(ZEH)を目指すために、「太陽光発電システム」「定置用蓄電池」「直流家電」は必須の設備になるでしょうね。

これから太陽光発電システムを設置されるユーザーの方は、将来のことを考えて定置用蓄電池と一緒に設置すべきです。既に太陽光発電システムを設置されているユーザーの方は、新たに定置用蓄電池を設置することをご検討ください。蓄電池はハイブリッドパワコンで太陽光と蓄電池の両方を制御する方式のものを選びましょう。現状ではシャープ製が最も優れていると思います。

用松 俊彦


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