専門用語やキャッチコピーに惑わされないようにしましょう。
最近、また「変換効率」信者が増えてきているようです。「変換効率」と実際の「発電量」とは全く無関係ですよ。
詳しくは2014年9月19日の下記ブログをご覧ください。
あと、「曇りの日でもしっかり発電」を謳っているメーカーがありますが、どこのメーカーの太陽光パネルであっても、曇りの日に発電をします。ほとんどのお客様が太陽光発電システムを設置することが初めてなので、太陽光発電システムの実際の動きをご存知ないために騙されやすいわけです。
あと、「影に強い」と謳っているメーカーの営業は、まるで「影でも発電する」かのような巧妙な言葉を並べて営業しています。
太陽光発電システムは、あくまで太陽の「光」で発電するのであって、「雲」や「影」で発電するのではありません。
「雲」や「影」で発電するのなら、その機械は24時間発電し続けるはずです。
そんな機械はありません。
モジュールが「暑さに強い」ことを謳うメーカーもありますが、パワコンは暑さに弱いので、いくら暑い時期に屋根の上でたくさん発電しても、暑いとパワコンが温度抑制がかかって出力を強制的に半減させてしまうので、結果的に発電が少なくなります。
太陽光パネルで取り出した直流の電気がケーブルを伝ってパワコンに到達して、そこで交流に変換をして、そのあと家の分電盤まで送られて初めて「使用できる電気」になるわけです。
屋根上のパネルだけ高温に強くても、その他の機器や部材が高温に弱ければ意味がありません。また、「高温に強い」特性を持つ太陽光パネルは、「低温に弱い」特性を併せ持ちます。技術的な問題があり、「高温も低温も発電が良い」という太陽光パネルはありません。
皆さんもキャッチコピーに惑わされないようにしましょう。
用松 俊彦